パフォーマンス公演&講演会のお知らせ(上智大学グローバル・コンサーン研究所)


上智大学グローバル・コンサーン研究所より下記のパフォーマンス公演&講演会に関する情報が寄せられましたのでご紹介いたします。

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パフォーマンス公演&講演会
「身体アートから社会を見つめる―アナ・コレーアがキャンパスにやってくる―」

①<パフォーマンス公演>
アナ・コレーア パフォーマンス公演『Rosa Cuchillo ~ナイフのロサ~ 』

Rosa Cuchillo(ナイフのロサ)はペルーの現代作家オスカル・コルチャードが2009年に発表した同名の小説を基もとに作られた作品で、ユヤチカニ劇団代表のミゲル・ルビオが演出したソロ・パフォーマンスです。ペルー内戦で行方不明になった息子を探す先住民のロサは、やがて死者の世界へと導かれていきます。
ペルーの農村や山間部で暮らす先住民は多くの場合、社会の周縁に追いやられています。ユヤチカニ劇団は、こうした人々に光をあて、アンデス世界の神聖な儀式と西洋世界の演劇を融合した作品を創ってきました。劇団名「ユヤチカニ」(Yuyachkani)は、ケチュア語で「私は覚えている」を意味しますが、Rosa Cuchilloにも、ペルー内戦を忘却の彼方へ追いやるのではなく語り継ぐことで未来を築いていこうという意思が込められています。
ラテンアメリカ、アンデス、ペルー内戦といったトピックは私たち日本人にとって少し遠くに感じられるかもしれません。しかし、演じる者と観る者との境界がないパフォーマンス・アート空間では、地理的にも時間的にも遠い世界の出来事をこの場に出現させる力を持っています。
アナ・コレーアの身体から発せられるメッセージに耳を傾け、同じ空間にいる人たちと感情やエネルギーを共有することができるアートの力をぜひ、心と身体で感じてください。
※日本語字幕あり

〈アーティスト・プロフィール〉
アナ・コレーア(Ana Correa)
俳優、パフォーマンス・アーティスト、演出家、教皇庁立ペルー・カトリック大学教員。
ペルー共和国・リマ市生まれ。1978年より劇団ユヤチカニの活動に参加。国内外で女性による演劇に焦点をあてたワークショップを積極的に開催し、従来の型に囚われない演劇の形を提唱している。その他、ペルー国内の少数民族の各言語による子ども向けの演劇プロジェクトや、病院でのボランティア演劇プロジェクトを展開中。2012年ペルー文化省より文化功労賞を授与された。

[日時] 2017年11月19日(日)17:00-18:30(16:30開場、17:00開演)
[場所] 上智大学四谷キャンパス1号館403教室
[対象者] 学生・教職員・一般
[参加費] 学生(他大含む)・上智学院教職員 無料/学外一般 1千円 (資料代)

②<講演会&実演>
アナ・コレーア 講演会&実演「解体・Rosa Cuchillo ~ナイフのロサ~ 」
11月19日(日)のパフォーマンス公演で上演した作品の背景となっているペルー内戦の歴史とアンデスの神話世界に言及しながら、作品誕生のプロセスをお話しします。現在もなお人々の心に傷跡を残すペルー内戦にアーティストがどう向き合い、芸術作品として表現したのかを語り、実演します。※通訳あり

[日時] 2017年11月21日(火)17:30~19:30
[場所] 上智大学キャンパス中央図書館921会議室
[対象者] 学生・教職員・一般
[参加費] 無料

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[主催] 上智大学グローバル・コンサーン研究所 http://dept.sophia.ac.jp/is/igc/
[共催] 上智大学イベロアメリカ研究所、人権をめぐるラテンアメリカ演劇委員会
[お申し込み] 不要
[お問合わせ] 上智大学グローバル・コンサーン研究所 (Tel)03-3238-3023 (Mail)i-glocon@sophia.ac.jp