『ラテンアメリカ時報』秋号の発行のお知らせ(ラテン・アメリカ協会)
桜井敏浩会員より下記の『ラテンアメリカ時報』秋号の発行に関する情報が寄せられましたのでご紹介いたします。
****************************************
10月25日発行のラテンアメリカ協会季刊会報『ラテンアメリカ時報』2017年秋号の特集は、自由貿易の盟主とみられていた米国が貿易協定見直しに動き始めたインパクトが波紋を拡げている中で、多数の地域統合をもつラテンアメリカもそのひとつだが、NAFTA、太平洋同盟、メルコスール等の動静や、日本主導のTPP11の行方を各分野の専門家に解析頂きました。
『ラテンアメリカ時報』 2017年秋号(No.1420)
特集 蠢動する地域統合 -ラテンアメリカ各国・地域から見るラテンアメリカ諸国が進めるFTAと対米・対EU関係
―NAFTAの誕生から再交渉までの制度的展開―
-幸地 茂(青山学院大学地域社会共生学部教授)
ラテンアメリカから見た米国抜きのTPPの選択肢
-桑山 幹夫(協会ラテンアメリカ・カリブ研究所シニア研究員、
元CEPAL上級経済問題担当官)
NAFTA再交渉の行方 -官民総出で交渉に臨むメキシコ
-峯村 直志(日本貿易振興機構 JETRO メキシコ事務所長、メキ
シコ日本商工会議所国際交渉戦略委員長)
中米地域統合 -発展に向けての優先課題とその傾向
-米崎 紀夫(国際協力機構 JICA SICA地域アドバイザー)
カリブ共同体(カリコム)と日本・カリコム関係
-アーウィン・ラロック(Secretary-General,Caribbean
Community -CARICOM)
太平洋同盟における金融統合 の現状と課題
-渡辺 愛(国際金融情報センター中南米部主任)
どこまで変われるか? メルコスール
-坂本 有紀(在ウルグアイ日本国大使館専門調査員)
駐日大使インタビュー <第25回 コロンビア>
ガブリエル・ドゥケ駐日コロンビア大使インタビュー
遂に実現した国内和平 ―魅力的な投資環境
-伊藤 昌輝(ラテンアメリカ協会副会長)
ラテンアメリカ時事解説
ロペス=オブラドールとは何者なのか -メキシコ2018年総選挙の展望
-受田 宏之(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
日本・チリ外交関係樹立120周年
-山口 恵美子(前在チリ日本国大使館一等書記官(広報文化担当)、
現外務省国際協力局緊急・人道支援課課長補佐)
多民族国家ガイアナの多文化共生社会 −「ガイアナ2030」と社会経済
開発環境
-伊藤 みちる(大妻女子大学専任講師)
パラグアイにおけるグアラニー文化と表象
-藤掛 洋子(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授)
33カ国リレー通信 <第40回 ブラジル>
Lagoa Santa から Serra da Capivara へ(考古学・岩絵の旅)
-大竹 茂(CEO e Presidente, S Riko Automotive Hose do Brasil
Ltda, S Riko Automotive Hose Tecalon Brasil SA)
ラテンアメリカ随想
偉大な小国 ウルグアイ
-田中 径子(在ウルグアイ日本国大使)
連載 ラテンアメリカ都市物語 <第6回>
巨大文化都市メキシコ市
-国本 伊代(中央大学名誉教授)
ラテンアメリカ参考図書案内 桜井 敏浩(協会常務理事)
・インディオ社会史 -アンデス植民地時代を生きた人々
網野徹哉 みすず書房
・ハイン 地の果ての祭典 -南米フエゴ諸島先住民セルクナムの生と死
アン・チャップマン 新評論
・レゲエという実践 -ラスタファーライの文化人類学
神本秀麿 京都大学学術出版会
・日系料理 -和食の新しいスタイル
ルイス・ハラ エクスナレッジ
・米墨戦争前夜のアラモ砦事件とテキサス分離独立 -アメリカ
傍聴主義の序幕とメキシコ
牛島 万 明石書店
・古代メソアメリカ周縁史 -大都市の盛衰と大噴火のはざまで-
市川 彰 渓水社
・日系ブラジル人の芸術と<食人>の思想 -創造と共生の軌跡を追う-
都留ドゥヴォー 三元社
・パタゴニア
ブルース・チャトウィン 河出書房文庫
・マフィア国家 -メキシコ麻薬戦争を生き抜く人々
工藤律子 岩波書店
・リオデジャネイロ歴史紀行
内藤陽介 えにし書房
『ラテンアメリカ時報』 次号2017/18年冬号(2018年1月25日発行予定)は、「特集:ラテンアメリカ 政治の季節」(仮題)で、米国トランプ政権と対ラテンアメリカ外交、メキシコ、ブラジル、チリ、コロンビア、アルゼンチン、ベネズエラ、それにキューバ各国の政治情勢と今年の展望を、それぞれの専門家が解析する予定です。
また、今年は10月にメキシコ市で開催した米インターアメリカン・ダイアログと第3回共催イベント「日本メキシコ関係-変わりゆく政策環境での共通基盤を求めて」で、トランプ政権のラテンアメリカへの接し方について参加識者たちで行われた活発な議論と意見交換の模様を報告します。
『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの目次は、
以下をご覧下さい。
http://latin-america.jp/archives/category/quarterly
ご関心の方は、協会事務局にお早めにお申し込み下さい。
1,250円+送料.申し込み info@latin-america.jp
これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容とともに多くの有用なデータベースが、会員専用ページに収録されています。
会員になれば、『時報』の無料送付を受けられ、協会が催す講演会・ワークショップ・ラウンドテーブル等への優先・割引参加、わが国随一のラテンアメリカ・データベースである会員専用ページ閲覧も出来ます。
年会費(4~3月)は、個人-国内 8,000円、法人-同50,000円以上、賛助会員(駐日公館等 10,000円。学生会員 5,000円)や Webサイト閲覧のみの「在外会員」(4,000円)制度もあります。
http://latin-america.jp/join
下半期ご入会の場合は、全会員とも今年度会費は半額になります。