講演会のお知らせ(同志社大学)


会員各位

柴田修子会員より下記の講演会の案内がございましたので、お知らせいたします。

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同志社大学ラテンアメリカ研究センターでは、以下の公開講演会を開催いたします。会員の皆様のご来場をお待ちしております。

公開講演会

講演題目 「コロンビアにおける人権、若者、元FARC分離グループをめぐる状況」

講演者 Dora Vargas(ドラ・バルガス)氏
la Red Defendamos la Paz(和平擁護ネットワーク)人権活動家

日時: 2019年11月9日(土) 午後4時から6時(開場3時半)

場所: 同志社大学烏丸キャンパス 志高館1階118教室
    https://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/karasuma.html

原語: スペイン語(逐次通訳あり)

概要:
コロンビアでは、政府と左翼ゲリラの対立による内戦が60年以上にわたって続いてきたが、2016年に政府と最大勢力であるFARCとのあいだに和平合意が結ばれ、平和構築に向けて大きく動き出すことになった。ところが2019年8月に、元FARCのナンバー2であったイバン・マルケスが合意履行に不満があるとして再武装を宣言し、新たな波紋を投げかけている。しかし元FARCメンバーによる再武装問題は、和平交渉のときから存在していた。なかでもコロンビア南端、エクアドルと国境を接するトゥマコでは、元FARC民兵による再武装化により治安が極端に悪化し、大きな社会問題となっている。
講演者のドラ・バルガスさんは、2002年から2017年までカトリック・トゥマコ司教区が設立した人権団体パストラル・ソシアルで、同地の人権問題に取り組んできた。紛争によって避難を余儀なくされた人々の生活再建や教育問題を担当したほか、再武装した元FARC民兵が再び武装解除するための交渉にも携わり、社会復帰の支援を行っている。講演では、いまコロンビアで何が起きているのか、元FARC分離グループの問題、若者が置かれている状況など、和平合意後に新たに展開している問題についてトゥマコの実例をもとに語っていただく。

【講師略歴】
国立コロンビア大学卒業(2002)。2002年から2017年までトゥマコ司教区の人権組織パストラル・ソシアルに勤務し、避難民のためのさまざまなプロジェクトのコーディネーターを務めるなど人権問題に携わってきた。現在は和平擁護ネットワーク(la Red Defendamos la Paz)に参加し、社会プロジェクトの企画、モニタリング、評価に関するコンサルティングを行っている。専門は心理学。