西日本研究部会開催のお知らせ



会員各位

日本ラテンアメリカ学会西日本研究部会では、以下の要領で、春季の研究会をオンライン開催いたします。ふるってご参加ください。

【開催日時】2021年5月8日(土)14:00-17:00

【プログラム】
■発表1(14:05-14:55)
発表者:今井達也(東京大学大学院)
発表題目:ハイチのヴォドゥ(18、19世紀を中心に)
討論者:狐崎知己(専修大学)
質疑応答

要旨:ハイチのヴォドゥは長らく文明や啓蒙に反する後進性の証とみなされてきた。例えば、20世紀初頭のアメリカ占領期には、ハイチの統治能力の欠如を表すヴードゥーイズムとして、占領を正当化するナラティブにおいて重要な役割を果たしていた。今回の発表では、アメリカ占領期ハイチの占領政策とヴォドゥの関係を扱う博士論文の導入部として、ハイチの数あるアフリカ起源の呪術のひとつだったヴォドゥが、諸呪術の総称としてのヴォドゥへと至った過程を、18、19世紀の関連法規等の文献史料を手掛りに考察する。

■発表2(15:00-15:50)
発表者:澤邉優子(学校法人NIPPON ACADEMY)
発表題目: 「社会変革の手段」としてのノンフォーマル教育活動に関する考察
討論者:田村梨花(上智大学)
質疑応答

要旨:ブラジリア連邦区パラノアで行われる音楽教育の事例をもとに、「社会変革の手段」として行われるノンフォーマル教育活動が抱える課題を考察する。プロジェクトでは、運営資金の獲得や地域コミュニティとの関係性などの課題がみられる。しかし、ブラジルにおけるノンフォーマル教育のあり方は、公教育だけでは賄いきれない教育分野の補填として機能するほか、人間形成や社会への接続のための教育としても機能している。

■総合討論(16:00-17:00)

【参加申込先】
参加を希望される方は5月5日(水)までに以下のメールアドレスにご連絡ください。後日ZOOM招待URLを送信いたします。

motoi#minpaku.ac.jp(#を@に変更する)


------------------
西日本研究部会担当理事
鈴木紀  
禪野美帆
西日本研究部会運営委員
鳥塚あゆち