『ラテンアメリカ時報』春号発行のお知らせ



桜井敏浩会員から、以下の案内がございましたのでお知らせいたします。

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学会員の皆様

来週 4月25日に『ラテンアメリカ時報』2021年春号が発行されます。
依然ラテンアメリカをはじめ世界各地で 新型コロナウイルス感染症(COVID
-19)禍がむしろ拡大している状況下ですが、1月20日に発足したバイデン新
大統領は、オバマ政権時代の副大統領で対ラテンアメリカ政策を主導してき
た人物で、米政府のラテンアメリカへの関心が回復すると言われています。
一方で、中国の進出や COVID-19 の影響、地球環境問題への対処など国際関係
が変容し、新たな対応を必要とする要素も出てきています。
新政権発足後まだ 3か月の時点ですが、特集では米国とラテンアメリカ関係の
前途を、現時点での互いの模索と期待を探ります。

なお、次号夏号(7月25日発行)は、久方ぶりに国別特集パラグアイです。
首都アスンシオンはじめ近年訪れていない人には想像を絶する変貌を遂げて
おり、産業の近代化のみならずこれまでの固定観念から大きく変わりつつある
今の姿をいろいろな切り口で紹介します。また「時事解説」はバイデン米新政
権のIDBの総裁の交替やCARICOMへの影響、左派候補が逆転敗北したエクアドル
大統領選挙、逆に左派が復活したボリビアの経済など、最近の動向を分析しま
す。

            桜 井 敏 浩
            (JSLA会員)


ラテンアメリカ時報  2021年春号

特集 米国バイデン新政権とラテンアメリカ 模索と期待
 ・ワシントンから見る米国の対ラテンアメリカ政策
   - 駒崎 弘(在米大使館一等書記官-中南米担当)
 ・バイデン政権、ラテンアメリカ、日本から観たRCEPの意義と経済的重要性
   -桑山 幹夫(ラテンアメリカ協会常務理事、神戸大学経済経営研究所
          リサーチ・フェロー)
 ・DFC(米国開発金融公社)の戦略と米新政権の民間セクター開発アプローチ
   -大塚 信之(IDB 米州開発銀行Lab 財務・総務ユニット Acting Chief)
 ・米国の対キューバ、ベネズエラ政策とフロリダ州での選挙
   -平田 健治(前在米国マイアミ総領事)
 ・バイデン米政権の移民政策とラテンアメリカ
   -宮本 英威(日本経済新聞メキシコシティ支局長)
 ・バイデン新政権の環境対策とラテンアメリカ・カリブの対応
   -舛方周一郎(東京外国語大学世界言語社会教育センター講師)
 ・在米移民による家族送金とエルサルバドル経済
   -八角 香(在エルサルバドル大使館専門調査員)

ラテンアメリカ協会・米IAD・ブラジルCEBRI共催セミナー
-変貌する国際政治環境における日米ブラジル3国間協力の展望(2~3月開催)
   -佐々木修(ラテンアメリカ協会専務理事)・岩見元子(同 常務理事)

ラテンアメリカ時事解説 
 ・信頼でつなぐラテンアメリカでの経済協力
   -吉田 憲(国際協力機構(JICA)中南米部長)            
 ・ペルー 短期間に大統領交替が続く政治混乱
   -遅野井 茂雄(ラテンアメリカ協会理事、筑波大学名誉教授)
 ・ペルーのアジアへの生鮮食品輸出の可能性
   -カルデナス イバン(SEGMAR RESEARCH(合)代表)
 ・メキシコ進出日系自動車産業の現在 -トランプからAMLOまで-
   -林 和宏(京都外国語大学ラテンアメリカ研究所客員研究員)

33か国リレー通信 <第54回 ウルグアイ東方共和国> 
  ホセ・ムヒカ氏の世界観である『人々の幸せを目指した開発』を実践する
  国ウルグアイ
    -小林 十三(国際協力機構(JICA)ウルグアイ支所長)

ラテンアメリカ随想
  コロンビアという国 -知られざる大国
    -森下 敬一郎(在コロンビア大使)

ラテンアメリカ都市物語<第20回 ポート・オブ・スペイン(トリニダード・
                トバゴ)>
  ポート・オブ・スペイン-東カリブ地域を代表する都市
    -鈴木 美香(亜細亜大学国際関係学部講師)

ラテンアメリカ参考図書案内    桜井 敏浩
  ・『格差社会考 -ブラジルの貧困問題から考える公正な社会』
    奥田 若菜(神田外語大学出版局)
  ・『見知らぬ友』
    マルセロ・ビルマヘール(福音館書店) 
  ・『ラテンアメリカ文化事典』  
    関 雄二編(丸善出版)
  ・『ラテンアメリカ - 地球規模課題の実践』 
    畑 惠子・浦部 浩之編著(新評論)
  ・『ルベン・ダリオ物語全集』  
    Ruben Dario 渡邉尚人訳(文芸社))
  ・『混迷するベネズエラ 21世紀ラテンアメリカの政治・社会状況』
    住田 育法・牛島 万編(明石書店) 
  ・『増補 エル・チチョンの怒り -メキシコ近代化とインディオの村』
    清水 透(岩波現代文庫-岩波書店) 
  ・『ベネズエラ -溶解する民主主義、破綻する経済』  
    坂口 安紀(中公新書-中央公論新社)
  ・『国際政治のなかの中南米史 実体験を通してリアリズムで読む』
    渡邉 利夫(彩流社) 
  ・『ガリンペイロ GARIMPEIROS』
    国分 拓(新潮社)
  ・『メソアメリカ文明ゼミナール』  
    伊藤 伸幸監修 嘉幡 茂・村上 達也編(勉誠出版)
  ・『九夜』
    -ベルナルド・カルヴァーリョ(水声社)
  ・『テキーラの歴史 「食」の図書館』  
    -イアン・ウィリアムズ(原書房)
  ・『チーズづくりの民族誌 -ペルー山村の暮らしと市場をつなぐ
    「計算」と「配慮」 
    -古川 勇気(大学教育出版) 


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以下をご覧下さい。
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