アジア環太平洋研究セミナー「カスティジョ政権の4ヶ月とペルー情勢」



村上勇介会員から以下の案内がございましたのでお知らせいたします。

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アジア環太平洋研究セミナー「カスティジョ政権の4ヶ月とペルー情勢」(Zoom開催)


 7月末にペルーでカスティジョ政権が始まってから4ヶ月が過ぎた。同国の公選選挙で誕生した初めての左派政権は、緊迫した経済社会情勢に加え、少数与党の議会運営で臨まざるをえなかったことから、困難な政権運営が予想された。その予想に違わず、人口10万人当たりの死者数で世界の上位を争う事態となっているコロナ禍、不安定度を増す経済、噴出し続ける社会紛争、そして地震など、様々な課題への対応に追われる一方、すでに一度内閣改造が行われて首相が交代し、またきわめて頻繁に閣僚の交代が行われている。政権としての方向性はいまだ固まっておらず、今後、政治が安定化するのか、不透明であることに変わりはない。

 このセミナーは、本年6月に実施した前回のセミナー後のペルーの動向を振りかえる。カスティジョ政権は中道左派路線に帰着するのか。あるいは、現在のような曖昧な状態が続いて社会不安が増し、混乱が拡大してゆくのか。そして、右派強硬派からの大統領罷免への動きも顕在化するなか、今後のみとおしについても考える。



日時: 12月11日(土) 10:00-12:00
テーマ:「発足後のカスティジョ政権の動向とペルー政治」
報告・村上勇介(京都大学)
コメント/討論・中沢知史(立命館大学嘱託講師)



参加を希望される方は、下記連絡先までメールで参加の申し込みをしてください。送付する際に、アドレスの [at] はアットマークに代えてください。後日、Zoomへの招待を送付します。

連絡先:asiapacific[at]cseas.kyoto-u.ac.jp



主催:京都大学アジア環太平洋研究ユニット、基盤研究「低成長期中南米の政党システム変動の比較分析(課題番号 21H04392)