『ラテンアメリカ時報』冬号
特集は「ラテンアメリカは再びピンク・タイド化か?」


桜井敏浩会員から下記の案内がございましたのでお知らせいたします。

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1月25日に『ラテンアメリカ時報』2021/22年冬号が発行されます。
ラテンアメリカでは今、“ピンク・タイド”と言われる左傾化・
ポピュリズムが再燃しているのか? ラテンアメリカが陥りつつ
ある負のスパイラルはいつまで続くか? という問題意識から、
左傾化とポピュリズムの再興隆をペルー、ブラジル、チリ、アル
ゼンチン、メキシコ、ニカラグアの事例と、バイデン政権の米国の
対ラテンアメリカ政策がどうなっているのかをベネズエラ等の事例
ともに総合的に解析しています。

次号2022年春号(4月25日発行予定)は、協会のメインイベントで
あるインターアメリカン・ダイアログ(IAD)との共催セミナー
(2021年12月開催。協会Webサイト参照)において、現在世界的課題
とされている持続可能な開発目標(SDGs)が主題となったことから、
その総括報告とラテンアメリカでのSDGsの概観論考、公開セミナー
での各スピーカーの発言の要点を誌上で再現します。

なお、『ラテンアメリカ時報』への寄稿される方、制作に参画し
て頂ける方々を募集しています。詳細は本誌 P.63 をご参照、
あるいは協会編集部 kihou@latin-america.jp へご照会下さい。


特集 ラテンアメリカは再びピンク・タイド化か?
 ラテンアメリカ 左派ポピュリズム政権の復権とビジネス環境
  -小川 正義(三菱UFJ銀行トランザクションバンキング部長)
 ペルーのカスティージョ政権は「ピンク・タイド」なのか?
  -岡田 勇(名古屋大学開発研究科准教授)
 ブラジル -ボルソナーロ、ルーラ、はたまた第3の候補か
  -深沢 正雪(「ブラジル日報」(サンパウロ)編集長)
 2021年チリ大統領選挙 -民政移管後初の左派大統領の誕生-
  -上田 具拡(在チリ大使館専門調査員)
 アルゼンチン フェルナンデス政権のバランス感覚 -国際金融の視点から 
  -藤原 芳樹(三菱UFJ銀行ブエノスアイレス出張所長)
 メキシコ左派政権の評価と課題
  -馬場 香織(北海道大学大学院法学研究科准教授)
 続くニカラグア・オルテガ政権
  -浜端 喬(前 在ニカラグア大使館専門調査員)
 米国の対ラテンアメリカ外交の本気度 -ベネズエラ関係を事例に
  -峰尾 洋一(丸紅米国会社ワシントン事務所長)

インターアメリカン・ダイアログ(IAD)との三極共催セミナー(報告)
 パンデミック後のラテンアメリカ・カリブ地域の復興に向けて
  ―日・米・ラテンアメリカの地域間協力の新たな局面を探る―
  -佐々木 修(ラテンアメリカ協会専務理事)
駐日大使インタビュー ハイチ <第40回>
 エルフ・モノド・オノラ駐日ハイチ大使
 日本の復興精神を励みにしたい ―国際社会からの支援に感謝― 
  -佐藤 悟(ラテンアメリカ協会副会長)

ラテンアメリカ時事解説 
 キューバにおける反体制デモの影響
  -森田 広一郎(在スペイン大使館一等書記官、前在キューバ大使館
   一等書記官・和田 房恵(在キューバ大使館一等書記官)
 ラテンアメリカ及びカリブとOECD - コスタリカ加盟に至る道のりと今後
  -正本 謙一(在イラク大使館参事官、前中南米局中米カリブ課長)
 エルサルバドルのビットコイン法定通貨化 -デジタル社会を見据え
  たブケレ大統領の挑戦
  -渡邊 翼(在エルサルバドル大使館専門調査員)
33か国リレー通信 <第57回 ドミニカ共和国>
 ドミニカ共和国 「変革へのチャレンジ」
  -近藤 貴之(国際協力機構(JICA) ドミニカ共和国事務所長)

ラテンアメリカ随想
 日本とタンゴの長~い関係
  -西村 秀人(名古屋大学非常勤講師、南米音楽紹介PaPiTa
        MuSiCa http://papitamusica.com.ar/ 共同代表)

ラテンアメリカ都市物語 <第23回 ポルトープランス(ハイチ共和国)>
  試練の続くハイチの首都 ポルトープランス
  -水野 光明(外務省欧亜局アジア欧州協力室長兼政策課協定交渉官、
         前ハイチ大使)

ラテンアメリカ参考図書案内  桜井 敏浩
・『ある無名兵士の変遷 -ゲリラ兵、軍人、修道士、そして人類学者へ
  インディアス群書 15 』 ルルヒオ・ガビラン 黒宮亜紀訳
  (現代企画室)
・『変容する在日ブラジル人の家族構成と移動形態 -分散型/集住型
  移住コミュニティの比較研究』 ヤマグチ・アナ・エリーザ(世織書房)
・『ケルト人の夢』マリオ・バルガス=リョサ 野谷文昭訳(岩波書店)
・『美女と野獣』 マイケル・タウシグ 上村敦志・田口陽子・浜田明範訳
  (水声社)
・『灼熱』 葉真中 顕(新潮社)
・『日本の国際協力 中南米編 -環境保全と貧困克服を目指して』
  松下 冽・田巻 松雄/所 康弘/松本 八重子編著 (ミネルヴァ書房)
・『辺境の地で働いて -アンゴラ、アマゾン、ギアナ三国、ポルトガル、
 ブラジリア、ボリビア』 -有水 博(文芸社)
・『先住民のメキシコ-征服された人々の歴史を訪ねて』 -阿部 修二
  (明石書店)
・『カリブ海アンティル諸島の民話と伝説』 -テレーズ・ジョルジェル
  松井裕史訳(作品社)


『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの目次は、以下をご覧下さい。
 http://latin-america.jp/archives/category/quarterly

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