東日本研究部会(4/16)発表者追加のお知らせ


会員各位

先に開催をお知らせした東日本研究部会について、発表者を追加しましたので(発表3)、プログラムを以下のとおり更新いたします。皆様のご参加をお待ちしております。

【開催日時】2022年4月16日(土)13:30-16:30

【参加申込】
参加を希望される会員は、できるだけ4月11日(月)までに担当理事の以下のメールアドレスにご連絡ください。後日、Zoom招待を送信します。
岸川毅 t-kishik#sophia.ac.jp(#を@に変更する)

【プログラム】
■ 発表1(13:35-14:30)
発表者:安良城桃子(東京大学大学院総合文化研究科)
発表題目:「ブラジル・リオデジャネイロ州の治安政策と「警察の介入による死者数」の変動(2007-18年)」
討論者:奥田若菜(神田外語大学)
質疑応答

要旨:リオデジャネイロ州において、警察による市民への暴力、市民の死者数の多さは長年にわたり問題視されてきた。1998年以降の「警察の介入による死者数(mortes decorrentes de intervenção policial)」のデータでは、死者数は時期によって大きく変動している。報告者は、特に2007-2018年の期間に着目し、同一の政党MDBに所属した当時の知事カブラル(Sérgio Cabral Filho)とぺザオン(Luiz Fernando de Souza)の下での治安政策の変化が、この時期の変動の要因の一つとして作用したと主張する。また、政策の変化が生じた背景について論じる。

■ 発表2(14:35-15:30)
発表者:遠藤健太(フェリス女学院大学)
発表題目:「アルゼンチンにおける先住民言語に関する政策と運動の動向~国勢調査と学校教育に焦点を当てて~」
討論者:江原裕美(帝京大学)
質疑応答

要旨:今回の発表では、アルゼンチンにおける先住民の権利保障をめぐる政策と運動の現状を分析する。特に、先住民「言語」にかかわる下記の2つの出来事に焦点を当てて、それらの意義を考察する。①2022年5月に実施予定の国勢調査における「言語」関連質問をめぐる先住民団体の要求と政府の対応。②アルゼンチンにおける「異文化間二言語教育」(Educación Intercultural Bilingüe: EIB)の実施状況。

■ 発表3(15:35-16:30)
発表者:菊地隆男(ユニコインターナショナル株式会社/東京大学大学院総合文化研究科地域研究専攻博士課程)
発表題目:「DXによる農村コミュニティ開発の可能性~グアテマラのコーヒー零細農家の事例」
討論者:清水達也(日本貿易振興機構アジア経済研究所)
質疑応答

要旨:デジタルトランスフォーメーション(DX)は、生産性向上の機会をもたらすと同時に、デジタル・ディバイドにより貧困格差が広がるダウンサイドリスクを有している。DXをどのようにデザインすれば、農村コミュニティがリスクを抑え、集団としての発展が可能になるのだろうか。発表者はグアテマラの零細小規模コーヒー農家を取り上げ、スマートフォンとアプリの普及によるネットワークとデータ駆動型農業の可能性について、途中報告を行う。

以上

東日本研究部会担当理事
狐崎知己/岸川毅