西日本研究部会(4/24)開催のお知らせ


会員各位

日本ラテンアメリカ学会西日本研究部会では、以下の要領で、研究会を開催いた
します。ふるってご参加ください。

【開催日時】2022年4月24日(日)14:00-17:00

【プログラム】
■発表1(14:05-14:55)
発表者:神崎隼人 氏 (大阪大学大学院)
発表題目:パンデミック下での先住民シピボ=コニボの実践Comando
Maticoに関する予備的考察――植物と社会運動に着目して
討論者:近藤宏 氏(神奈川大学)

要旨:ペルーは新型コロナウィルス感染症の拡大が最も深刻な国である。東部の
アマゾニア(セルバ)も例外ではなかったが、元から医療サービスへのアクセス
が不十分であった先住民はいっそう困難な状況にあった。そうした中、シピボ=
コニボの人々は草の根的実践を立ち上げた。それは在来の植物を用いた実践
Comando Maticoである。本報告ではパンデミック下における人々の実践につい
て、植物と社会運動に力点を置きながら、予備的な考察を共有したい。

■発表2(15:00-15:50)
発表者:上原なつき 氏(名桜大学)
発表題目:アンデスの存在論――山・人間・動物・風の連続性と複合性
討論者:河邉真次 氏(大阪経済大学)

要旨:従来の世界観研究では、自然科学によって証明される「自然」だけが「唯
一の真なる論理」とされ、それとは異なる論理を「世界観」と呼び、認識論とし
て取り扱ってきた。存在論的転回は、「対象社会の人々の存在論を自然科学の存
在論と対等な存在論と認め、(中略)自然科学の存在論を相対化しつつ、それ以
外の人々の存在論を復権」[大村 2018:20]することを目指す。本発表ではこ
れを踏まえ、アンデスの山・人間・動物・風が連続性を持った複合的存在である
ことを論じる。

■総合討論(16:00-17:00)

【参加申込先】
参加を希望される方は4月22日(金)までに以下のメールアドレスにご連絡くだ
さい。ZOOM招待URLを送信いたします。

ayuchi_tori#hotmail.com(#を@に変える)

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西日本研究部会担当理事
鈴木紀
禪野美帆
西日本研究部会運営委員
鳥塚あゆち