中部日本研究部会(5/7)開催のお知らせ


日本ラテンアメリカ学会中部日本研究部会では、以下の日程・内容で研究会を
開催いたします。奮ってご参加いただければ幸いです。

日時:2022年5月7日(土)14:00-17:00
開催形式:オンライン(Zoomミーティング)
参加申込:5月5日(木)までに以下のフォームからお申し込みください。

https://forms.gle/76GPMM83kANxSuNy8

 運営委員よりZoom招待URLをお届けします。
 5月6日(金)17:00までに招待URLが届かない場合は、お手数ですが
ajelchubunihon★gmail.com(★を@に替えてください。)までお問合せください
ますようお願いいたします。

<プログラム>
★第一報告:杉山知子(愛知学院大学)
 「ジェンダー・人権・社会運動:アルゼンチンの事例を中心に」
 討論者:渡部奈々(早稲田大学)
 概要:21世紀にはいり、アルゼンチンでは、女性大統領が誕生し、女性議員数
も増加傾向にあり、ジェンダー平等や性の多様性についての政策が進められてい
る。特に、2021年1月の人工妊娠中絶法の施行は注目に値する。アルゼンチンに
おける人権をめぐる諸課題への取り組みと過去の負の歴史とはどのように関連し
ているのだろうか。ジェンダーをめぐる政策にどのような変化・発展がみられる
のだろうか。この報告では、アルゼンチンに焦点をあて、先行研究等の2次資料
を踏まえ、①人権に関連する歴史的背景/遺産、②女性の政治・社会参加の趨勢、③
2010年代後半の女性たちの社会運動の広がりと人権、④国際/米州人権レジームと
の関連について考察する。

★第二報告:大谷かがり(中部大学)
 「ブラジル人集住地域に暮らすブラジル人の子どもの健康」
 討論者:渡会環(愛知県立大学)
 概要:ブラジル人集住地域のブラジル人の保護者は常に子どもの健康状態を危
惧しているが、特にブラジル人学校に通う子どもや、不就学の子どもについては、
保健医療サービスが不足しており、保護者の不安定な雇用状況や日本語の習得状
況、日本でのCovid-19の感染拡大が、医療アクセスへの障壁となっている。本発
表では、2009年から2021年までの、ブラジル人集住地域に暮らすブラジル人の子
どもの健康状態を分析する。また、「顔の見えない定住化」(梶田・丹野・樋口
 2005)をしている集住地域のブラジル人の、子どもの健康を守るための日本社
会との繋がり方の特徴を分析する。


 尚、研究会後にはオンライン懇親会も予定しています。忌憚のない議論の場に
なればと思います。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

中部日本研究部会担当理事
 牛田千鶴/渡部森哉
運営委員
 丹羽悦子