映画『あなたと過ごした日に』のご案内


丸谷雄一郎会員より以下の案内がありましたので、お知らせいたします。

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『あなたと過ごした日に』7月20日より公開
この度、コロンビアメデジンを舞台にした映画『あなたと過ごした日に』が7月20日
より東京都写真美術館ホールと、イオン日の出、イオンシネマ春日部などイオン系列全国
9館にて上映開始。以降、全国順次公開予定です。
コロンビアの庶民に尽くした偉大な父と翻弄されながら成長する息子の物語
この映画の魅力は多くのコロンビアを扱った映画で描かれる部分とは異なる。コロンビ
アを扱った多くの映画が、同国において命が軽く扱われる状況について描いてきた。この
映画はそれに対し、軽視されてきた庶民のために尽力する父を単なる偉人として描くので
はなく、個性的ゆえに欠落した部分に翻弄される息子の視点からユーモラスに描いたとこ
ろにある。専門家は私も含め欠落した部分があるが、息子の視点から欠落した部分も愛情
をもって描くことで、どこか憎めない側面が垣間見え物語に厚みが出ている。バイオレン
スイメージが強いこれまで公開されたコロンビア映画とは異なる側面を繊細に描いた作品
として、ぜひご覧いただきたいコロンビア映画である。
カルロス・サウラ、ペドロ・アルモドバルらと並ぶスペインが世界に誇る巨匠フェルナ
ンド・トルエバ。『ベルエポック』(93)で見事アカデミー賞R外国語映画賞に輝き、ア
ニメーション映画『チコとリタ』(10)では、アカデミー賞R長編アニメーション作品賞
にノミネートされた映像の魔術師が、今回メガホンを取ったのは、実話から生まれた映画
『あなたと過ごした日に』。
原作『El olvido que seremos(原題)』(05)は、ノーベル賞作家のマリオ・バルガス・リョ
サが「近年で最高の読書体験」と絶賛したエクトル・アバド・ファシオリンセのベストセ
ラー小説。スペイン語文学の今を代表する作家が、父親であるエクトル・アバド・ゴメス
博士の波乱万丈の生涯を息子の視点から綴った回想録で、発売以来、世界12の言語に翻訳
され20カ国以上で愛されている。2021年ゴヤ賞最優秀イベロアメリカ映画賞、2020年カ
ンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション、2020年アカデミー賞国際長編映画賞コロン
ビア代表選出。
2020製作/136分/G/コロンビア
原題 El olvido que seremos
配給:2ミーターテインメント
公式サイト:
https://www.amped.jp/anatato/