講演会「弟を探してー植民地時代キューバにおける奴隷制の影」のお知らせ


安保寛尚会員より以下の案内がございましたので、お知らせいたします。

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日本ラテンアメリカ学会のみなさま

 キューバ文学に関係する講演会が開催されますのでご案内いたします。

 日時:7月27日(木)14:00-16:30
     14:00 趣旨説明および背景説明(日本語)
     14:30 講演(英語)
     15:20 コメント、質疑応答(スペイン語、日本語、英語)
 場所:立命館大学図書館カンファレンスルーム
 形式:ハイブリッド
    Zoom link: https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/92666010263?pwd=WTRNTTJQbmxBc3U2QXF4L255K0NYdz09
 講演者:Mattew Pettway氏(南アラバマ大学)
 タイトル:「弟を探してー植民地時代キューバにおける奴隷制の影」

 本講演では、キューバの元奴隷詩人、フランシスコ・マンサノの詩「夢」を分析します。マンサノは、『自伝』の執筆と引き換えに、デル・モンテを中心とするキューバの反奴隷主義文学サークルの協力で自由を得た詩人です。
 マンサノの詩作品は、西欧文学の枠内で書かれていると先行研究で言われてきたのですが、Pettway氏はそこにアフリカ的世界観が混淆していることを明らかにします。
 特に今回の分析では、カトリックやスペイン・ロマン主義のトピックが、コンゴ系の宗教観や儀式の影響を受けて、土着的変容を遂げていることが語られます。

 ご参加をお待ちしております。
 問い合わせ先:立命館大学 安保寛尚(ambo@fc.ritsumei.ac.jp)