『ラテンアメリカ時報』2025年夏号発行のお知らせ

(一社)ラテンアメリカ協会季刊会報『ラテンアメリカ時報』夏号が7月25日に発行されます。時宜を得た論考、解説、そしてラテンアメリカ関連図書情報14点(うち特集に合わせブラジル関連書8点)を載せているので是非ご一覧ください。


特集は、「日本ブラジル外交関係樹立130 周年 ―両国関係の現状と 展望」です。本年、日本とブラジルは外交樹立関係130 周年を迎えた ことから「日本ブラジル友好交流年」として多彩な事業が行われます。 3月にはルーラ大統領が国賓として来日し両国関係に進展が見られま した。このような両国関係を政治、外交、経済、学術、文化など様々 な角度から分析し、今後の展望を読み解いています。


『ラテンアメリカ時報』 No.1451 2025年夏号

特集 日本ブラジル外交関係樹立130 周年 ―両国関係の現状と展望
 ・ルーラ・ブラジル大統領の国賓訪日  
  -野口 泰(外務省 中南米局長)
 ・日本とブラジルの経済関係と共通の価値を切り開く今後の協力
  -浜口 伸明(神戸大学経済経営研究所 教授)
 ・ルーラ大統領来日における経済分野での成果と今後の展望
  -中山 保宏(経産省通商政策局 中南米室長)
 ・ラテンアメリカにおける超小型衛星協力の取り組み
  -福代 孝良(アークエッジ・スペース 代表取締役)
 ・日本・ブラジル協力 ―新たなステージへ
  -宮崎 明博(JICA ブラジル事務所長)
 ・日本ブラジル大学学長サミットについて
  -二宮 正人(サンパウロ大学 シニア・プロフェッサー)
 ・ブラジルと日本 ―百年の歴史を結ぶ絆
  -カルロス・アウグスト・ホーザ(ジャパン・ハウス サンパウロ館長)

特別寄稿
 エルサルバドルの経験 ―未来を築くための社会・経済変革のプロセス
  -アレクサンドラ・ヒル・ティノコ(エルサルバドル共和国 外務大臣)

駐日ラテンアメリカ大使インタビュー <ホンジュラス共和国>
 ハロルド・エフライン・ブルゴス・カストロ駐日ホンジュラス大使
 太平洋と大西洋を結ぶ「陸の運河」構想が再起動
  -佐藤 悟(ラテンアメリカ協会副会長)

ラテンアメリカ時事解説
 ・エクアドル大統領選挙 -父の夢を叶えた息子の挑戦
  -渡邊 翼(在エクアドル大使館 専門調査員)
 ・独裁政権下ですら投票所に投票用紙くらいは届く―2025 年総選挙を控えたホンジュラス内政概観
  -中原 篤史(ホンジュラス国立フランシスコ・モラサン教育大学 客員教授)
 ・ブラジルにおける油田開発の現状と今後の展望
  -榊 亜耶人(在リオデジャネイロ総領事館 領事)・レベッカ・ソウザ(同 経済アドバイザー)

ラテンアメリカ・ビジネストレンド
 COP30 ブラジルの「気候資金循環モデル」と国際展開
  -田中 泰生(JBIC リオデジャネイロ駐在員事務所 首席駐在員)

ラテンアメリカ進出企業の最前線から
 日本とラテンアメリカのベストミックスでベストソリューションを提供
  ―下坂 雅信(中南米工営代表取締役社長)・橋本 真弓(日本工営 中南米地域担当 兼 海外営業部次長)

開発協力の現場から
 現場で生まれた変化の積み重ね
  -萩原 華蓮(JICA ボリビア元専門家)

ラテンアメリカ随想
 日本の古典をスペイン語の世界へ -続編
  -伊藤 昌輝(元在ベネズエラ大使)

ラテンアメリカ・カリブ研究所通信
  -浜口 伸明(ラテンアメリカ協会ラテンアメリカ・カリブ研究所長)

ラテンアメリカ参考図書案内   桜井 敏浩
 ・食文化からブラジルを知るための55 章(エリアスタディーズ 214)
   岸和田 仁・麻生雅人・山本綾子編著(明石書店)
 ・TAMPOPO の綿毛が風に飛んでいく ―ブラジルろう者「当事者主体」
  の奮闘の軌跡( JICAプロジェクト・ヒストリー・シリーズ)
   盛上 真美・吉田 憲(佐伯コミュニケーションズ)
 ・ブラジル音楽歴史物語(レコード・コレクターズ3 月増刊号)
   田中 勝則(ミュージック・マガジン)
 ・アモローゾ ジョアン・ジルベルトの人と音楽
   ズーザ・オーメン・ヂ・メロ 国安真奈訳(アルテスパブリッシング)
 ・ラテンアメリカをめぐるグローバル経済圏 ―「潮と風」と帆船による
  ポルトガル・スペインのネットワーク 
   住田 育法・牛島 万編著(明石書店)
 ・結婚式 
   ネルソン・ロドリゲス 旦敬介訳(国書刊行会)
 ・満洲移民とブラジル移民 ―信濃海外協会『海の外』を対象として 
   森 武麿(不二出版)
 ・沖縄出身移民の超域的移動 ―南洋群島・南米・日本を往来するブラジル移民青年隊員(風響社ブックレット)
   花木 宏直(風響社)
 ・ガラパゴスを歩いた男 ―朝枝利男の太平洋探検記 
   丹羽 典生(教育評論社)
 ・流域コモンズを水銀汚染から守れ ―ウルグアイにおける統合的流域水質管理協力の20 年(JICA プロジェクト・ヒストリー・シリーズ)
   吉田 充夫(佐伯コミュニケーションズ)
 ・知っておきたい! メキシコごはんの常識 ―イラストで見るマナー、文化、レシピ、ちょっといい話まで
   メルセデス・アマウダ文 オラーヌ・シガル絵 山田萌訳(原書房)
 ・一冊でわかるメキシコ史(世界と日本がわかる国ぐにの歴史)
   国本 伊代監修(河出書房新社)
 ・非公式帝国の盛衰 ―英・アルゼンチン関係史
   佐藤 純(同文館出版)
 ・キューバを知るための50 章【第2 版】(エリアスタディーズ 24)
   後藤 政子編著(明石書店)

次号2025 年秋号(2025 年10 月25 日発行予定)の特集は、「ラテンアメリカの日系人・日系社会」(仮題)です。
世界全体の推計日系人数は約500万人。このうち、6 割を超える約310 万人の日系人が中南米に暮らしています。日本国内にも多くの日系人が住んでいます。特集では、中南米の日系人・日系社会を中心に、世代交代や現地社会との融合により変化する日系社会の動向、若手日系人の活躍や日系人国際ネットワークなどに焦点を当てつつ、今後の日系人・日系社会と日本との関係のあり方を探ります。

『ラテンアメリカ時報』のこれら内容は、掲載誌発行と同時にWebサイトの会員ページでご覧頂けます
(特集論考の冒頭部分は公開され、全掲載論考の本文は1年後に公開されます)。
これまでのバックナンバーも以下でご覧下さい。
 https://www.latin-america.jp/archives/category/quarterly
 https://www.latin-america.jp/latin_data/download-category/jihou/?orderby=date
「ラテンアメリカ参考図書案内」(公開)のバックナンバーは、
 https://www.latin-america.jp/archives/category/books

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 申し込み:ラテンアメリカ協会事務局 info@latin-america.jp

これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容とともにわが国随一と自負する有用なデータベースが、会員専用ページに収録されています。

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