東日本研究部会開催のお知らせ(12月7日(日)13時30分~)

下記の要領で東日本研究部会を開催します。ふるってご参加ください。

日時:12月7日(日) 13:30-16:00
開催方法:ズームによるオンライン開催

発表者および題目:
(1) 岡部 拓(グアダラハラ大学) USMCAレビューを前に
揺れるメキシコ憲法:司法・エネルギー改革の行方
討論者:内山直子(東京外国語大学)
発表概要: メキシコ前政権の「プランC」に基づく憲法改正は、新政権下で着実
に進展している。中でも司法・エネルギー改革や独立機関の廃止は、USMCAの
規定と密接に関係し、協定条項との抵触が懸念される。本研究は、ポスト・コロ
ナ期の経済回復(およびニアショアリング)を背景に、これらの改正内容と
USMCAへの影響、さらに新体制下での協定レビューの展望を分析する。

(2) 栗原佑紀子(東京大学) ホルヘ・イバルグエンゴイティアの脱ローカル化
の試み:遺稿 Isabel cantaba の構想分析を中心に
討論者:(仮)柳原孝敦
発表概要:1983年、飛行機事故で逝去したメキシコ作家ホルヘ・イバルグエンゴ
イティアは、遺稿 Isabel cantaba を未完のまま残した。メキシコ革命や独立戦争
、「プラン・デ・アバホ三部作」と呼ばれるグアナフアト州を舞台とした作品群
など、国内の政治・社会的文脈に深く根差した作風で知られる彼は、1970年代に
末には自作が「ローカルすぎる」ために英語圏・スペイン市場への展開に限界が
あることを自覚していた。本発表では、作家自身が “Boy meets girl” と称した
Isabel cantaba および1977年以降のカルメン・バルセルスや英語圏出版社との書簡
を分析し、イバルグエンゴイティアが実際に脱ローカル化と作家的転換を試みて
いたのか、またその意図が遺稿にいかに反映されているかを検討する。

申し込み方法:
参加希望の方は柳原孝敦(yanataka@l.u-tokyo.ac.jp ※ (a) を@に替える)までご連絡ください。
Zoomミーティングのアドレス、パスコード等をお知らせします。