西日本研究部会(2026/01/11)のお知らせ

会員各位

 日本ラテンアメリカ学会西日本研究部会では、以下の要領で、今年度秋期の研究部会を開催いたします。参加ご希望の方は、以下のリンク先に、1月7日までに氏名および対面かオンラインの参加形式を入力してください。対面参加の方は、会終了後の懇親会に参加されるかどうかも入力してください。特に懇親会参加希望の方は、会場予約のため、12月28日までに入力をお願い申し上げます。

https://densuke.biz/list?cd=BBQq36RB42ewbkMf

オンライン参加ご希望の方には、「学会名簿に記載のメールアドレス」にzoomのURLをお伝えいたします。それ以外のアドレスに送信ご希望の方は運営委員の福間のメールアドレスにお知らせください。

【日時】2026年1月11日(日)13:00-17:30

【開催形態】対面とZOOMによるハイブリッド形式

【対面会場】関西学院大学大阪梅田キャンパス1408教室
    アクセス→ https://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access
         Tel. 06-6485-5611

発表1. 13:00-13:50(発表、コメント、ディスカッション)〈オンライン〉

発表者:Juan Arturo Mila Maldonado(Universidad de Alicante)
コメンテーター Iván López-Díaz(Universidad Autónoma de Madrid, estudiante de doctorado)〈オンライン〉
発表題目:La Opinión Pública en el marco de las Relaciones Internacionales de América Latina
発表要旨:Esta investigación interdisciplinaria examina la intersección teórica entre opinión pública y Relaciones Internacionales en América Latina, empleando la metodología PRISMA. A través de una revisión sistemática de la producción en Scopus (2020-2025), el estudio dilucida tendencias y vacíos epistémicos en temáticas incidentes sobre la política exterior, articulando una perspectiva crítica y situada desde el Sur Global.

発表2. 13:50-14:40(発表、コメント、ディスカッション)

発表者:高橋光一(神戸大学博士後期課程)
コメンテーター:磯田沙織(神田外国語大学)〈オンライン〉
発表題目:民主主義体制と経済格差:ペルーの事例を対象とした予備的考察
発表要旨:本発表の目的は、新興民主主義国において、なぜ先行研究群が理論的に予測する経済格差の縮小が観察されないのか、ペルーを対象とした事例分析を通じて予備的な考察をすることである。まず、先行研究群では予測されていなかった民主主義体制と経済格差の同居が実際には観察される点を指摘し、新興民主主義国では「政治過程の機能不全」に注目する必要があることについて言及する。続いて、Latinobarómetroのデータや「力なき民主主義」(Powerless Democracy)という概念を参照することで、ペルーの事例からは政治的アクター中心の分析を超えた構造的要因を調査する重要性を確認する。

発表3. 14:40-15:30(発表、コメント、ディスカッション)

発表者:鈴木美香(福岡大学)
コメンテーター:坂口安紀(ジェトロ・アジア経済研究所)〈オンライン〉
発表題目: 米・ベネズエラ関係とトリニダード・トバゴの移民受入れ対応
発表要旨:トリニダード・トバゴ(TT)では、2015年5月~2025年4月の人民国家運動政権時に、在留登録したベネズエラ非正規移民に一時的滞在を認める措置を導入した。2025年の5月の政権交代後、TTは米トランプ政権との関係緊密化を図る一方、ベネズエラのマドゥーロ政権への敵対姿勢、自国内のベネズエラ移民に対する締め付けを強化している。本報告では、現地調査の結果を踏まえ、TTと米国、ベネズエラの関係がTTの移民受入れ対応に与える影響を明らかにする。

休憩

発表4. 15:40-16:30(発表、コメント、ディスカッション)

発表者:伊香祝子(慶應義塾大学他非常勤講師)
コメンテーター:清水達也(同志社大学)
発表題目:アルゼンチン北部の大豆栽培:環境史的視点から
発表要旨:現在、世界最大の大豆油輸出国であるアルゼンチンでは、1990年代後半以降、大豆の生産量が急増した。その背景には、農牧業における技術革新に加え、国際的なフードレジームの枠組み、そして「農業フロンティアの拡大」があるとされている。本発表では、この「農業フロンティアの拡大」が地域の環境や人びとにどのような変化をもたらしたのか、文献調査の結果をもとに考察する。発表を通じて、今後の研究の方向性についてご助言をいただければ幸いである。

発表5. 16:30-17:20((発表、コメント、ディスカッション)

発表者:橘生子(津田塾大学)
コメンテーター:村上勇介(京都大学)
発表題目:1970年代ブラジルにおける民主化の胎動
発表要旨:共産主義革命の脅威がなかったブラジルでなぜ1964年にクーデタが勃発し、21年間もの軍政が敷かれたのかを論じた博士論文書籍の報告に加え、進行中の研究について報告する。同国では1980年代に民主化の動きが本格化し、ルラ現大統領を筆頭に軍政下で政治的弾圧を受けた人びとが活躍してきた。民衆運動のレベルで民主化に貢献した人びとに焦点を当て、未だ軍政下にあった1970年代における彼らの取り組みを明らかにするための計画を述べる。

西日本研究部会担当理事
禪野 美帆 
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運営委員
福間真央
>m-fukuma#kansaigaidai.ac.jp(#を@に変える)