季刊誌のご案内

会員各位

桜井敏浩会員より、季刊誌のご案内がありましたので、ご紹介いたします。

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(社)ラテンアメリカ協会 http://www.latin-america.jp/ の季刊『ラテンアメリカ時報』の2015年春号が、4月25日に発行されます。

特集は、「台頭するコロンビア」で、総論としてウリベ政権以降良い方向で変容を遂げたコロンビアの姿、コロンビアの研究者による対アジア経済外交、「太平洋同盟」や日本等各国とのFTA/EPA関係拡大、治安の回復でによりビジネス環境が好転した経済の実情、ビジネスマンの目からみた投資の魅力、コーヒーや生花以外で食用のほかバイオエネルギー源でも注目されているパーム油など、総合的に紹介します。

「ラテンアメリカ時事解説」では、ラテンアメリカの政治・外交に大きなインパクトを与えるキューバと米国の復交交渉の開始を、キューバの政治学者とワシントンのウォッチャーの双方からの見方を取り上げています。またウルグアイの新政権の課題、5月にグアテマラ市で開催される「日本・中米ビジネスフォーラム」に先立つ資料としての同国のビジネス環境改善の取り組みも載せます。連載「33カ国リレー通信」では、ブラジルのおける日本の「鳥居」の以外な数が明らかにされています。
日頃発信機会の少ないラテンアメリカの国からのメッセージ「駐日ラテンアメリカ大使インタビュー」は、チリの駐日大使に新たな日本・チリ関係を語って頂きました。
「ラテンアメリカ随想」はコロンビアでの生活環境の変化を紹介、好評連載「歴史の中の女たち」はペルーでの反乱時に活躍したバルトリーナ・シサです。
様々な分野の新刊書を紹介する「ラテンアメリカ参考図書案内」の新情報 8点もお届けします。

 

特集:台頭するコロンビア

長いトンネルを抜けるコロンビア -希望の21世紀へ
二村 久則(名古屋大学名誉教授)

コロンビアとアジア太平洋統合構想 -APEC,TPP,ASEAN
Adriana Roldan Perez(FAFIT大学アジア太平洋研究所教授)

コロンビアから見た太平洋同盟と最近の対日経済関係
松本 勝弘(在コロンビア大使館参事官)

投資環境の変化と日本からの投資機会
浅野 英樹(コロンビア三井物産社長)

コロンビア進出企業からみた投資環境の変化 -進出メーカーから
見た魅力 高畑 年伸(三菱電機コロンビア副社長)

コロンビアにおけるアブラヤシ栽培
千代 勇一(上智大学イベロアメリカ研究所準研究員)

コロンビア関係図書案内   桜井 敏浩

駐日ラテンアメリカ大使インタビュー<第15回チリ>
パトリシオ・トーレス駐日チリ大使
新たな段階に入った日本・チリ関係 -両国がタイアップして第三国支援も
インタビュアー 伊藤 昌輝(ラテンアメリカ協会福会長、元駐ベネズエラ大使)

ラテンアメリカ時事解説

キューバと米国の国交正常化 -よくある5つの質問
Rafael Hernandes (社会人文科学誌“Temas”編集長)

米国からみた米・キューバ国交正常化の展望と課題
今村 卓(丸紅米国会社ワシントン事務所所長)

3期目に入ったウルグアイFA政権 -2014年総選挙の総括と新政権の課題
中沢 知史(在ウルグアイ大使館専門調査員)

グアテマラにおけるビジネス環境改善の取り組み
大木 雅志(在グアテマラ大使館専門調査員)

33カ国リレー通信 <第30回 ブラジル>
知られざる「鳥居大国 ブラジル」
深沢 正雪(ニッケイ新聞編集長)

ラテンアメリカ随想
コロンビアに住んで
北村 正博(トヨタ・デ・コロンビア社社長)

連載 歴史の中の女たち <第36回>
バルトリーナ・シサ(1753~82年)-アルト・ペルーの反乱-
伊藤 滋子

ラテンアメリカ参考図書案内    桜井 敏浩
『銀嶺のアンデス -高橋是清のペルー銀山投資の足跡』五味 篤
Museo Andres del Castillo  〔岡田 勇紹介〕
『黄金郷を彷徨う -アンデス考古学の半世紀』東大出版会
『改訂・ラテンアメリカの書棚から』山本和彦 ラテンアメリカクラブ
『創造するコミュニティ -ラテンアメリカの社会関係資本』石黒馨・初谷譲次 晃洋書房
『ブラジル国家の形成 -その歴史・民族・政治』伊藤明仁・住田育法・富野幹雄 晃洋書房
『神戸移住センターから見た日本とブラジル』黒田公男 神戸新聞 総合出版センター
『メキシコ先住民の反乱』 山崎眞次 成文堂
『南米につながる子どもたちと教育』牛田千鶴 行路社


『ラテンアメリカ時報』 次号2015年夏号(2015年7月25日発行予定)は、「特集:中米・カリブのいま」です。
今年は日本・中米交流年です。その中米にカリブ海諸国を加え、わが国との外交、政治、経済の最新情勢のみならず、中国の進出、電力をはじめとするインフラ投資、観光資源としてのマヤ文明遺跡、治安問題などの切り口から総合的に専門家・実務家が紹介します。

『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの目次は、以下をご覧下さい。
http://latin-america.jp/archives/category/quarterly

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1,250円+送料.申し込み info@latin-america.jp

これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容とともに多くの有用なデータベースが、会員専用ページに収録されています。

会員になれば、『時報』の無料送付を受けられ、協会が催す講演会・ワークショップ・ラウンドテーブル等への優先・割引参加、わが国随一のラテンアメリカ・データベースである会員専用ページ閲覧も出来ます。

年会費(4~3月)は、個人-国内 8,000円、法人-同50,000円以上、賛助会員(駐日公館等 10,000円。学生会員 5,000円)やWebサイト閲覧のみの「在外会員」(4,000円)制度もあります。
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