第2回東日本研究部会開催のお知らせ


会員各位

日本ラテンアメリカ学会東日本部会では、地区会員の研究発表と会員間の意見交換の場として、年度ごとに2回の研究会を開催しています。2018年度第2回の研究会を以下の要領にて開催しますので、ふるってご参加ください。

[1]日時:2019年3月23日(土曜日)13:00-17:25(開場12:45)

[2]場所:東京女子大学 25号館(体育館棟)2階 25202教室
〒167-8585 東京都杉並区善福寺2-6-1

東京女子大学への交通案内
http://www.twcu.ac.jp/univ/access/files/01_twcu_koutsuuannai.pdf

東京女子大学までの道順:
http://www.twcu.ac.jp/univ/access/

東京女子大学キャンパスマップ:
http://www.twcu.ac.jp/univ/about/campus/map/

最寄り駅 (1) 西荻窪駅(JR中央線・総武線、東京メトロ東西線乗り入れ)。駅北口から徒歩12分または吉祥寺駅行きバス「東京女子大前」バス停下車
(特別快速・通勤快速は西荻窪駅には停車しません、また、土・日・祝日には中央線快速は停車しません)

最寄り駅 (2) 吉祥寺駅(JR中央線・総武線、東京メトロ東西線乗り入れ、および京王井の頭線)。駅北口(3番のりば)より西荻窪駅行きバスで「東京女子大前」バス停下車

[3]来場にあたってのご注意
当日は、東京女子大学において受験生のための「オープンキャンパス」が開催されており、多数の来場者が見込まれております。オープンキャンパス来場者は入構にあたり、とくに受付の必要はありませんが、東日本研究部会のための入構にあたっては、正門において受付の必要がございます。警備員にお申し出の上、ご氏名やご所属を用紙に記入の上、入構のためのタグ(首からぶら下げるスタイル)をお受け取りください。研究部会参加者のみなさまにはお手数をおかけいたしますが、近年不審者による在学生への迷惑行為が増えているというご事情をご勘案の上、ご了承くださいますようお願いいたします。

[4]当日の内容およびスケジュール

12:45 開場(東京女子大学 25号館2階 25202教室)

13:00-13:05 開会挨拶

13:05-13:35 報告(1)林瑞穂氏(農林水産省農林水産政策研究所)「ブラジル農業金融の特質について-アメリカ農業金融との比較に基づく試論-」
報告内容:一般的に、農業生産・経営の大規模化にとって、資金調達管理が重要であり、そのための農業金融の役割が大きいと考えられている。したがって、大規模化が進むブラジル農業にとっても、農業金融の果たす役割は大きいと推察されることから、本発表では、ブラジル農業金融概要について整理するとともに、同国と同じく農業大国である米国の農業金融と比較することで、ブラジル農業金融の特質について考察を試みつつ、今後の課題を示す。

13:35-13:45 報告(1)に関する質疑応答

13:45-14:15 報告(2)林みどり氏(立教大学)「記憶ミュージアムの「語り」の構造」
報告内容:歴史叙述や民族誌がそうであるように、ミュージアムもひとつの「語り」narrativeを生みだす文化装置である。種々雑多な資料を取捨選択し、組み合わせ、並べ替え、あるものを前面に配置し他のものを後背に退かせる作業を通じて、展示資料はミュージアムの「語り」の首尾一貫性を保証する担保へと読み替えられる。では「記憶」のようにマテリアリティをともなわないミュージアムの場合はどうだろうか。本報告ではアルゼンチンの記憶ミュージアムの「語り」の構造について考察する。

14:15-14:25 報告(2)に関する質疑応答

14:25-14:55 報告(3)塚本美穂氏(東京経済大学大学院)「メンチュウとアルバレスの証言文学」
報告内容:本報告ではリゴベルタ・メンチュウのI , Rigoberta Menchúにおける証言としての文学と、軍事独裁政権下によって運命を翻弄された実在人物を取り扱ったアルバレスのフィクション作品In the Time of Butterfliesを中心に取り上げるが、両作品は著者、証言者の発話の形態が異なり、作品の目的が異なることから、対照的な作品であることを鑑み、本報告では両作品における証言文学とフィクション文学の相違、表現方法を明らかにする。

14:55-15:05 報告(3)に関する質疑応答

15:05-15:20 休憩

15:20-15:50 報告(4)五木田まきは氏(東京文化財研究所/金沢大学人間社会環境研究科 博士後期課程)「マヤ地域における文化遺産の持続的活用と地域コミュニティ」
報告内容::ホンジュラス西部のコパンルイナス市はグアテマラとの国境に接する人口約4万人の市である。世界文化遺産「コパンのマヤ遺跡」の観光拠点として発展してきた歴史を持ち、文化遺産と地域発展は密接な関係にある。本報告では、地域住民による文化遺産の利用、特に学校教育における博物館や遺跡の利用に関して、2015年から2018年にかけて行った現地調査から文化遺産の持続的活用にむけた地域コミュニティ関与のあり方を検討する。

15:50-16:10 報告(4)に対するコメント 長谷川悦夫氏(埼玉大学)

16:10-16:20 報告(4)に関する質疑応答

16:20-16:50 報告(5)笛田千容氏(東京女子大学)「メキシコ国営石油会社における労働協約の変遷(2005〜2017年)」
報告内容:メキシコ国営石油会社(ペメックス)の労使間で2005~2017年の間に6回更改された労働協約書を分析し、その資料としての価値を検討しながら、雇用の柔軟化や労働組合の組織内の民主化をめぐる問題を明らかにする。労働法制改革(2012)やエネルギー改革(2014)にも関わるペメックスの労使関係の動向は、国家法(メキシコ合衆国憲法ならびに連邦労働法)との関係で論じられることが多いが、本報告では、国家法と企業の間に存在する労働協約システムに焦点を当てる。

16:50-17:10 報告(5)に対するコメント 豊田紳氏(慶応大学・日本学術振興会特別研究員PD)

17:10-17:20 報告(5)に関する質疑応答

17:20-17:25 閉会挨拶

[5]問い合わせ先
東日本部会研究会担当
理事:武田和久(ktakeda[アットマーク]meiji.ac.jp)
理事:尾尻希和(kiwaojiri[アットマーク]lab.twcu.ac.jp)
運営委員:鳥塚あゆち(ayuchi_tori[アットマーク]hotmail.com)
  [アットマーク]を半角@に変えて送信ください。