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岡田勇『資源国家と民主主義――ラテンアメリカの挑戦』

名古屋大学出版会 2016年9月 396ページ 定価6,800円+税
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0848-8.html (詳細および入手情報)

民主体制下で繰り返される紛争と抗議運動をのりこえ、発展への合意を導くカギとは? 2000年代以降の南米を決定づけた人々の政治参加の核心を、統計分析の限界を踏まえて歴史的・構造的に解明、「資源の呪い」 や急進左派政権をめぐる通説を斥け、発展の契機を人々の行動から根源的に考える。

<目次>
序章 今日の資源生産国の課題
第1章 資源政策と政治参加を説明する
第2章 ラテンアメリカにおける資源開発と政治参加
第3章 石油・天然ガス部門の「国有化」政策は何によって決まるのか
第4章 資源レントの増加は政治参加を活発化させたのか
第5章 ペルーにおける先住民の政治参加――「弱い社会」の形成
第6章 ボリビアにおける先住民の政治参加――「強い社会」の形成
第7章 ペルーI――鉱山紛争の質的比較分析
第8章 ペルーII――非制度的な政治参加から制度的対話への困難な過程
第9章 ボリビアI――集権化が政治参加に及ぼす影響
第10章 ボリビアII――強力な利益団体が左右する鉱業政策
終章 ラテンアメリカの挑戦――結論と含意