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清水達也 編著『途上国における農業経営の変革』

清水達也 編著

途上国の農業部門では、土地の売買や賃貸借、農作業の機械化や受委託、知的集約的な投入財や栽培技術の導入、生産から販売までの統合など、数々の変化が起きている。これに対応するために、外部から資本や労働力などの経営資源を積極的に導入し、経営規模を拡大してダイナミックな成長を遂げる農業経営体が現れている。家族経営を越えた新しい農業経営の形となりえるのか。アジアやラテンアメリカの事例研究を通して考える。
ラテンアメリカでは、メキシコの輸出向け蔬菜生産企業とブラジルの大規模穀物生産者を取り上げた。

アジア経済研究所 2019年3月 241ページ 定価3,700円+税

https://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Books/Sousho/640.html(詳細)

<目次>

序章 途上国における農業の変化と新しい農業経営 清水達也

第1章 世界農業の趨勢と中所得国農業の変容 寳劔久俊

第2章 中国における「農業産業化」と小農経営の変容 山田七絵

―農民専業合作社による大規模畑作経営の事例―

第3章 ベトナムにおける大規模農業経営の発展条件 辻一成・荒神衣美

第4章 タイの稲作経営と作業受委託市場 塚田和也

第5章 「勘と経験」と「知識と技術」の交わるところ 谷洋之

―メキシコにおける輸出向け蔬菜生産企業の挑戦―

第6章 ブラジル中西部における穀物生産者の経営拡大 清水達也

終章 途上国における新しい農業経営の姿 清水達也